一般社団法人 大分学研究会

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第36回 大分学研究会例会を開催いたしました

第36回 大分学研究会例会を開催いたしました

平成29年5月28日(土) 大分学研究会第36回例会が開催されました。

今回の例会会場は別府市にある「別府市公会堂」

平成26年10月に着工した耐震補強・バリアフリー化のための改装工事は

平成28年3月に完了し、これまでの「中央公民館・市民会館」から「別府市公会堂」としてリニューアルされました。

今回の例会の前には、改装された堂内を見学しました。

張り替えた座席の後ろに以前の座席が一部残されています。

サイズが少し小さいです。当時の日本人の体形が現在より小さいことが推察できます。

大理石はそのまま。

これもほぼそのまま。

ステンドガラスもそのまま。

フランスの有名ピアノ家アルフレッド・コルトー(1877年~1962年)が実際に引いた「ヤマハ」のグランドピアノ

いつもアメリカ製のスタインウェイのピアノしか弾かない彼が、昭和27年、公会堂で行われるピアノ開きの記念演奏会の際に

用意された「ヤマハ」のピアノを前に、「せっかく用意してくれたから」とこのピアノで演奏したそうです。

後にも先にもスタインウェイのピアノ以外を引いたのがこの時だけだったようで、今でも時々ピアノを見学に来られる方がいらっしゃるそうです。

 

今回の例会のテーマは「別府の誇りとなる場所を考える」とし、

基調発表は姫野由香会員(別府の誇り分科会座長、大分大学工学部助教授)より

「地域資源としての歴史的建造物の活用事例にみる今後の展望」と題して

大分学研究会でも行われたアンケート調査結果や、歴史的建造物の活用における実態・課題等の発表がありました。

今回の例会参加人数は会員57名、一般参加が8名の計65名となり、関心の高さがうかがえました。

 

関連発表では室屋慧子会員が自身の別府竹瓦ガイド活動を通して愛するわがまち別府への想いを熱くお話ししてくださいました。

その後の意見交換では、別府の地域資源となり得る歴史的建造物の活用、保存活動について様々な意見が交わされました。

時代に対応しながら変わっていく街並みの歴史変遷を受け入れる想いと、いつもまでも変わらずにいてほしいという想いと、保存活用に向けて何をすべきか、考えや想いは十人十色のようです。

 

続いては楢本事務局長より第1回おおいた遺産モニターツアー事前学習会がおこなわれました。

6月25日(日)に行われる同モニターツアーの見学先を紹介しました。

全5回のツアーで、貴重な大分県内の文化遺産を次世代に保存・継承していく機運を醸成することを目的としています。

併せておおいた遺産守り人・ジュニア守り人養成講座も開催しています。

興味ある方は大分学研究会HPのトップページ、トピックス・お知らせ欄からアクセスしてみてください。

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